シュミット・ダニエルが目指す独代表GKの“頼られるセーブ”
17年の仙台復帰後はコンスタントに活躍。森保日本発足後は代表の常連となり、19年7月にはベルギー移籍を決断した。
「シンプルにGKとしてレベルアップできるチャンス。一番重要な仕事で課題でもあるセービングに磨きをかけたい」と思い切って異国へ赴いた。
昨季は序盤から定位置をつかみ、順調なスタートを切ったが、年明けに負傷。復帰に半年を要した。新型コロナ禍で国内リーグが打ち切りになったのは幸いだったが、今季は先発入りできず、10月の代表活動時点ではクラブでの出場はゼロ。試合勘が不安視された。
それでもコートジボワール戦での活躍が認められ、クラブで定位置を奪回。満を持して11月の代表戦に挑んだはずだったが、メキシコ代表のエースFWヒメネスらの決定力に沈む形になった。
「ノイアー(バイエルン=ドイツ代表)のクラスになるとチームに頼られるセーブを見せている。『ここは止めてほしい』という場面を防げるGKにならないとダメだと思います」
メキシコ戦の2失点はいい教訓。日本人規格をはるかに超えた大型守護神は自らを鼓舞し、成長を続けていく。