武闘集団ヘタフェで久保とアレニャの強力タッグ成立するか
バルセロナからレンタル移籍してきたMFアレニャ(23)である。バルサの下部組織出身。18歳でトップデビュー。20歳でリーグ戦初ゴールを決めた。今季はクーマン監督の構想外となり、そこで「戦術に変化を加えられ、攻撃の選択肢を増やせる選手を探していた」(サッカー関係者)ヘタフェのボルダラス監督が目を付け、同じ理由で移籍交渉が進んでいた久保とダブルで獲得した。
「久保もバルサのカンテラ(下部組織)育ち。アレニャと久保にはプレースタイルに通じ合うものがあり、互いのコンビネーションは短時間にフィットするでしょう。しかし、2人が同時にプレーする場面が今後、どれだけあるのか……」と前出の中山氏がこう続ける。
「ヘタフェは、これからも実力上位のチームとの対戦が続いていきますが、たとえば久保とアレニャの2人を先発で使った場合、ハードワーカー系選手を減らすことになり、これではヘタフェは本来の戦い方ができない。攻守のバランスが崩れ、勝ち点を稼げなくなる危険性が増すのです」
指揮官は久保の起用法に頭を悩ませる――。