高校選手権でV逸…青森山田と帝京長岡のサッカーを思う
第99回全国高校サッカー選手権は、山梨学院の11大会ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。
青森山田との決勝戦は2-2から延長でも決着がつかず、第80回大会から導入されたPK戦(それ以前は両校優勝)の結果、4-2で山梨学院が逃げ切った。
「PK戦はギャンブルみたいなもの」とは、よく言われたもの。オシム元日本代表監督は、2005年のナビスコ杯決勝や2年後のアジアカップでPK戦になるとロッカールームに引き上げ、結果を見ようとしなかった。
とは言え、敗れた青森山田の選手からすれば、ギャンブルのひと言で片付けられるものではないだろう。
最初にPKを止められた青森山田MF安西が今大会の得点王となり、山梨学院GK熊倉とは中学生時代にFC東京Uー15深川のチームメイトという縁を知れば知るほど<巡り合わせ>の残酷さを感じてしまう。
■青森山田のカウンター攻撃を可能にした「キック力」
優勝を逃してしまったとはいえ、青森山田と3位に終わった帝京長岡(新潟)のサッカーを素直に賞賛したいと思う。