濃厚接触者“特例ルール”の大問題 組織委「責任逃れ」で五輪は今後も混乱間違いなし

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「6時間前検査で陰性だったとしても、試合後の検査で陽性反応が出る可能性はある。コンタクトプレーありのサッカーで濃厚接触者と試合をさせるなんてあり得ない。今までやってきた感染予防対策は何だったのか?」

■試合挙行の最終判断はチーム同士に委ねている

 この特例ルールの問題は対戦相手の承諾が必要なこと。試合挙行の最終判断をチームに委ね、組織委は責任の所在をあいまいにしていると言わざるを得ない。

「今後、南アの選手に感染者が出たら、試合中に何度も接触した日本選手が感染している可能性がある。仮に25日に対戦するメキシコ、28日に対戦するフランスの選手が『日本とは試合をしたくない』と言い出したら、言い出した方が不戦敗になる。そうしたチームが続出したら、競技自体が成り立たなくなる。これはサッカーに限らず、ラグビー柔道レスリングなどコンタクトプレー競技すべてに当てはまる。組織委も<とにかく試合を消化して五輪を成功裏に終わらせる>ことや<責任逃れ>しか考えていない。各競技団体の関係者は怒り心頭です」(放送関係者)

 組織委の特例ルールが五輪にさらなる混乱を招くのは必至だろう。

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