石川遼は2戦連続2位フィニッシュ…敗因は「スイング不安」「リズムが悪い」と評論家
【フジサンケイクラシック】最終日
「内容がよくなく、苦しいラウンドになってしまった」
単独首位発進の石川遼(29)は、20代最後の優勝のチャンスがありながら、3打差3位からスタートした今平周吾(28)に逆転負けを食らった。
今大会は2009年、10年と連続優勝を遂げており、コースとの相性もよく、2位と2打差の首位発進では負けなしの強さがあった。
しかし、最終日に7バーディー、ノーボギーの64で回った今平に対して、石川は4バーディー、4ボギーのパープレーと出入りの激しい内容だった。
「肝心なところでドライバーを曲げており、優勝を争うようなゴルフではなかった」と評論家の宮崎紘一氏が続ける。
「石川は国内で17勝を挙げ、09年には賞金王にもなっているし、海外試合の経験も豊富だ。それでも自分のスイングに迷っているのか、実績がありながらスイングを大きく改造している。強いプロは、コースに出たら状況を把握して球筋、狙いどころに集中する。しかし石川はスイングのことばかり気にしていた。3パットボギーが2回もあったが、それもスイングに不安を抱えているから、パットの微妙な感覚までもずれが生じている。ゴルフ全体のリズムが悪い。石川はスイングだけでなく、すべてにおいて見栄えのよさを目指しているようで、何が何でも勝ちたいという執念が感じられない」
石川は2戦連続2位フィニッシュだが、勝てる試合を落としており、調子が上向きとは言えない。
「プロは勝てなくなったらおしまい」という言葉がある。競る相手になめられてしまうからだ。