男子ツアーの衰退を止めるにはプロ一人一人の自覚が不可欠
男子ツアーの劣化が止まらない。先週の「KBCオーガスタ」は冠スポンサー(特別協賛会社)が定着しないので主催者も大会を続けるのに苦労しているようだ。
5年ほど前に変わったばかりだと思っていた冠スポンサーが、今年また違っている。どうして長続きしないのか。
今年はコロナ感染防止のため1日5000人に入場者数を制限したとはいえ、要するにギャラリーが少なく、テレビの視聴率も低いからだ。どうしてかというと、試合会場まで見に行きたいと思わせる選手があまりにも少ないからだ。
今年優勝したジンバブエ出身のスコット・ビンセント(29)を知っている人は相当のゴルフ通である。名前さえ知らなかったという人のほうがはるかに多いと思う。
それなのに初日から4日間、首位を守り続けて完全優勝しているのだ。
それまで日本ツアーは未勝利で賞金ランキング42位。下部ツアーで1勝し、ジンバブエ代表で東京五輪は16位だった。
大会は日本ツアーの中では唯一コーライグリーンで行われる試合なので、本当なら日本人選手に有利なはずだ。芝が軟らかくて芝目の影響も少ないベントグリーンと違って、日本特有のコーライグリーンは芝目に負けないようにしっかりとヒットしなければいけない。