畑岡奈紗が米ツアー6勝目でメジャー射程も…ヒタヒタと忍び寄る渋野日向子の足音
「今年こそは……」と思っているに違いない。
米女子ツアー「DIOインプラントLAオープン」で、畑岡奈紗(23)が2位に5打差をつける通算15アンダーで米ツアー6勝目(日米通算11勝目)を挙げた。
畑岡は2016年10月にプロ転向を宣言した際、「2年以内に米女子ツアーで優勝」と「東京五輪の金メダル」を狙うと言った。2年以内のツアー優勝は、18年の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で達成。昨年の東京五輪は稲見萌寧(22)が銀メダルを獲得し、自身は9位に終わった。
もうひとつ果たせなかった目標が「5年以内のメジャー優勝」だ。こちらは19年全英で海外初参戦の渋野日向子(23)に先を越され、“ラストイヤー”となった昨年の全米女子オープンでは、笹生優花(20)とのプレーオフで惜敗した。
渋野日向子は同年齢だけに…
畑岡のメジャー成績を見ると、渋野が上位にきた時はなぜかパッとしない。渋野が勝った19年全英は予選落ち。渋野が最終日に1打差の単独首位から出て4位に終わった20年全米女子オープンは23位。渋野が最終日に66と爆発して4位まで浮上した今年のシェブロン選手権は17位だった。
国内のツアー関係者が言う。
「畑岡にとって日本勢のメジャー成績が気にならないといえば嘘でしょう。同年齢の渋野はとくに意識するはず。渋野は成績に大きな波があるものの、バーディーを量産できる爆発力がある。スイング改造の不安が消えて、今季は飛距離も戻ってきて、フェアウエーの傾斜や風によっては300ヤード以上は飛ぶ。アプローチにやや課題は残すが、今季6試合でトップ10入りは3度。今年のメジャーはあと4試合。パットが入れば上位にくるだけの力は十分にある」
ぐずぐずしていると、畑岡はツアーの後輩に2つ目のタイトルを持っていかれるかもしれない。