ダルビッシュ有は三振狙いから「打たせて取る」への転換で投球スタイルに円熟味増す
メジャーではベテランの域に達しながら進化を遂げている。
今季はメジャーで3度目の開幕投手を務め、8勝4敗で前半戦を折り返し。8月2日のロッキーズ戦で2017年以来5年ぶりの2ケタ勝利を挙げると、27日のロイヤルズ戦では今季11勝目とし、メジャー通算90勝目をマークした。クオリティースタート(QS=6回以上を自責点3以内)は自己最多の22回を数え、20年以来2年ぶりのポストシーズン進出を目指すパドレス投手陣を牽引している。
昨季は前半戦に7勝(3敗)を挙げ、オールスターにも選ばれながら、後半戦は1勝8敗、防御率6.16と失速。ポストシーズン進出を逃す戦犯のひとりに位置付けられた。
昨季の反省からか今季はシーズンを通じて安定したパフォーマンスを発揮することを重視。より長いイニングを投げるため、これまでのように三振狙いではなく、打たせて取る投球スタイルに転換した。
今季は今まで以上に対戦相手について研究するようになったそうで、本人は「2ストライクに追い込んでから、一番アウトにできるゾーンに投げるようにしている。ファウルも少ないし、ゲームメークがしやすくなっている」と話している。