ダルや日ハム近藤ばかりか高校球児も今どき愛用「マウスガード」の効能
パドレスのダルビッシュ(35)や日本ハムの中軸・近藤健介(28)らが愛用しているのがマウスガード、いわゆるマウスピースだ。
プロに限らず高校球児にも浸透しつつある。18年夏の甲子園で「金農旋風」を巻き起こした吉田輝星(21)が使い、注目を浴びたのは記憶に新しい。今夏の高校球児でいうと、たとえば木更津総合(千葉)の右腕エース越井颯一郎も愛用している。
高校球児にマウスガード着用を呼びかけている日本学校歯科医会の野村圭介副会長はこう話す。
「一番の目的は歯を守るためです。イレギュラーや自打球などで歯を失う球児が後を絶ちません。欠損箇所は上の前歯が多い。競技生活どころか、一生に関わる問題です。大阪桐蔭さんや、花巻東さんなどに研究指定校になってもらっていますが、『ケガを減らすことができた』という声が届いている。有用性を改めて認識しています」
一般的なマウスガードの値段は8000円ほどから販売されており、野村氏によると1、2年はもつという。
防具としてのみならず、副産物もある。スポーツ用マウスガード専門店RYMSの代表、内藤雅明氏が言う。