日本ハム新庄監督 打率2割1分未満のベテラン4人積極起用は「大量解雇」への布石
受かる者がいれば、逆もまたしかりだ。
知っての通り、日本ハム率いる新庄剛志監督(50)は、今季を「1年間のトライアウト」に位置付けている。すべては来年に完成する総額600億円の新球場元年のためだ。
8月に入ってから、新庄監督は「(ドラフトで)即戦力が欲しい」「(FA補強は)球団にトライしてほしい」と熱を込め、「来年、2位は考えていない。2位も6位も一緒なので。もうトップしか考えていない」と息巻いていることからも、来季に懸ける思いが伝わってくる。
チームはぶっちぎりの最下位に沈み、3位のオリックスにも14.5ゲーム差。とうに消化試合に突入している。それならば、「トップしか考えていない」という来季のために、若手の育成に注力しているかといえば、そうでもない。むしろ、8月に入ってからはベテランの起用が目立っている。
■トライアウトの最終段階
28日のソフトバンク戦は杉谷拳士(31)、木村文紀(33)、中島卓也(31)がスタメン出場。この日は出番が無かった谷内亮太(31)にしても、8月は5月の17試合に次ぐ15試合で起用されているし、杉谷と中島の月別出場数は8月が最多となっている。4人とも、打率2割1分未満だが、異様なまでに出番が与えられているのだ。