日本女子オープン第1日はアンダーパー8人…今大会は女子プロから「笑顔」が消える
【日本女子オープン】第1日
優勝スコアがここ5年連続で2桁アンダーまで伸びている今大会。今年は国内女子ツアー史上最長のコースで行われることもあって、大会主催のJGA(日本ゴルフ協会)はVスコアを1桁アンダーで抑えたいという。初日は森田遙の5アンダーを筆頭にアンダーパーは8人。全米女子アマを制した17歳の馬場咲希(写真)は1オーバー22位タイだった。
通常の冠大会ではティーショットを曲げてラフに入れてもグリーンをとらえてバーディーが取れるが、大会のラフは80ミリ~100ミリまで伸びて足首がすっぽり隠れるほど深い。順目でもフェアウエー(FW)に出すのが精一杯。ティーショットがFWキープできなければパーセーブも厳しい。
硬いグリーンも難敵だ。フェアウエーから打っても、女子プロのパワーではショートアイアンでもスピン量が足りずピンそばに止めることは至難の業だ。スティンプメーターは12フィートになっているが、実際にはそれ以上に速く感じるのでバーディーパットも強くヒットできない。微妙な傾斜はライン読みを惑わせ3パットもあり、読みが外れて怪訝な顔をする選手も多かった。通常の冠大会より頭をフルに使い、目の前の一打に集中しなければならず、プレー中に白い歯を見せる選手はほとんどいなかった。
初日からグリーンの端から左右5ヤード以内にカップが切られたのは11ホールもあった。2日目以降もピンポジションはシビアになる。女子プロの真の実力がわかる大会になりそうだ。