田中碧がカタールW杯で再認識「国を背負いながら本来の力を出すレベルには至っていない」
謙虚でひたむき
3年後にW杯で8強入りするためには、彼を筆頭に高いレベルの舞台で戦う日本人選手が増えなければいけない。
田中自身も、カタールW杯でその重要性を再認識したという。
「国を背負って本来のパフォーマンスを出すというレベルには至っていないとすごく感じました。自分の不甲斐なさも力のなさも痛感して、悔しい思いをした。だからこそ、常日頃の環境が大事になる。カタールで感じた差を次のW杯までに埋められるかを考えていきます」とクロアチア戦後に語った通り、足りない部分を自分なりに冷静に客観視し、トライし続けていくしか、輝かしい未来は開けてこない。
常に地に足の着いた物言いをする田中は、今も変わらず謙虚でひたむきだ。W杯を経て「イケメン選手」として人気が沸騰したが、彼はそれもポジティブに捉えている。
「自分を応援してくれる人がいるのはすごく有難い。プレーで好きになってくれる人もいれば、人間的な部分や外から見た部分を好きになってくれる人もいると思う、どういう形であれ、応援されるのは素晴らしいこと。自分はそれだけの価値がある選手になって、応援してくれる人を喜ばせるのが仕事。そうなるようにこれからも頑張っていきます」
苦境を乗り越え、3年後には日本の大黒柱として中盤をけん引する田中碧をぜひ見たい。