江上剛さん「ゴルフ人間図鑑」を語る「スコアが向上しない恨みを小説で晴らしました(笑)」
ゴルフは不思議なスポーツだ。私は、前向き人間だと自任しているが、ゴルフだけはミスがトラウマとなり、私の心身に影響を与えプレーを乱すのである。私は、ゴルフとはこのトラウマを解消することで上達するのだと悟り、練習に熱を込めた。飯能ゴルフクラブはアプローチ練習場がとても広い。一日中、練習していても飽きない。私は、プレーだけでなく練習のためだけにクラブに通うようになった。ゴルフ仲間も多くできた。誘い、誘われ週に2回から3回もプレーするはめになったのである。去年はなんと95回も来場していた。バカじゃないかと自分でも呆れた。
ところがこれだけ熱心に取り組んでいるのに100をなんとか切れる程度の腕前にしかならない。それでも次は、うまくいくのではないかと、まるで負けが込んだギャンブラーみたいにゴルフにのめり込んでいるのが実情である。
さて仲間たちからプレーヤーに関する興味深い話をいっぱい聞いた。ゴルフで1日、過ごせば、相手の人柄がよくわかると言われるが、社会的に地位のある人ほど、なぜかプレーで不正をはたらくらしい。スコアをごまかしたり、OBをなかったことにしたりとある意味で多士済々である。断っておくが飯能ゴルフクラブにはそのようなプレーヤーはいない。