渋野日向子は“ラストチャンス”をモノにできるか…シード落ちなら懸念される新たな「重圧」
2023年は5月のファウンダースカップ終了時に1回目のリシャッフルがあった。昨年の予選会5位の勝と同24位の西村が対象者となったものの、リシャッフル時のポイントランクが80位以内(勝72位、西村74位)だったため、カテゴリー「8」に一時昇格。第2回のリシャッフルが実施された全英女子まで参戦できた。
勝はその後も80位以内をキープしたものの、85位と圏外だった西村は全英21位で76位に浮上。2回目のリシャッフルもギリギリでクリアした。
WOWOWの解説で西村の今季を見続けてきた羽川豊プロは日刊ゲンダイのコラムで、リシャッフルの重圧などに苦しみながらもシード入りを決めた西村に賛辞を送ったが、シード落ちすれば渋野も来季はそのプレッシャーと戦わなければならない。
ツアー関係者がいう。
「渋野は今季終盤、シード権のことが頭から離れず、プレーに集中できなかった。今年は左手の故障でグリップを変えるなど苦戦していたとはいえ、持ち前の思い切りの良さが見られなかった。2019年の全英女子に勝ったときは失うものがなく、怖いもの知らずのイケイケゴルフだった。もうあの頃には戻れないにせよ、西村のような粘り強いゴルフができないのは、技術面もさることながらメンタルの弱さにも原因がある。連続ボギーやダブルボギーが多いのは、気持ちの切り替えが上手くないからだし、表情や歩き方にもそれが出ている」
シード権を取っても、取れなくても、オフは心のトレーニングにも取り組むべきだ。