原英莉花を丸裸!“8頭身モデル系”女子プロを恩師2人が証言
高校ゴルフ部で女子は原英莉花だけ 誰より上手かった
「黄金世代」の原英莉花(21)が先月29日に「LPGAツアー選手権リコー杯」を制し、日本女子オープンに続く国内メジャー2連勝でツアー通算3勝目を挙げた。年間メジャー2勝は、2019年の畑岡奈紗に次いで11人目。10日開幕の全米女子オープンに出場する。身長173センチの「8頭身モデル系美女」ゴルファーを徹底解剖した。
■ショートコース
全国区の強豪・湘南学院高女子サッカー部の創設者でもあり、原が2、3年時にゴルフ部顧問を務めた鰐川浩志教諭がこう語る。
「原の学年の部員は男子6人、女子は原だけで、一番原が上手でした。私は初心者だけを集めて葉山国際カンツリーのショートコースで練習をしようとしたのですが。その様子を見た原は、ゴルフクラブを抱えながら『みんなどこ行くんですか?えー! 私も一緒に行ってもいいですか?』とついて来てくれました。(ショートコースは)芝も荒れていますし、普通、上手な選手は来ませんよ。原は心底ゴルフを楽しんでいました。それどころか、他の部員たちのプレーを見ながらアドバイスまでしてくれる。うまい選手とそうでない選手が一緒に活動するのが僕の理想でしたが、原は何も言わなくても実現してくれるんです」
■4年後東京五輪
2、3年時の担任・木村みき教諭はこう言う。
「3年の12月ごろに、クラス全員で4年後の自分へ向けた手紙を書いたんです。今、私が預かっているので、そろそろ郵送するころなんですが……。原は『プロになる』や『東京五輪』と書いていました。それまで私は原が大会で活躍して神奈川県の新聞に載るたびに、拡大コピーして掲示すると恥ずかしそうにしていたんですよ。内に秘めている思いは強かったんでしょうね。オンとオフの切り替えができる子なので、勉強も頑張っていました。大会で学校を休んだら、友人からノートを借りて、放課後に居残りをして写していました。努力をあまり他人に見せたくなかったのかな」
■スッピン
モデル並みのプロポーションと美貌で知られる。メークは念入り。練習ラウンドで、カメラを構える報道陣を「今ほとんどスッピンなので、少し待っていただけますか?」と制して洗面所に駆け込んだこともある。もっとも、周囲の評は「あのままでも十分きれいだけど」。あっけらかんとして、おちゃめな性格で報道陣受けもいい。
■マネジャー
原の師匠は「ジャンボ」こと、尾崎将司だが、尾崎の長男・智春さんも指導を手伝っている。
「智春さんは原のマネジャー兼キャディーとして昨年までは試合でバッグも担いでいた。ジャンボは細かい指導をしないので、智春さんがジャンボの言葉を『翻訳』して教えている。原は昨年、待望のツアー初勝利を挙げた。オフは取材が殺到したが、ジャンボはオフの練習を大事にする。その方針から、できる限り取材やテレビ出演は断っていたようです。今年から原のマネジャーは、ジャンボの所に原を連れて行き、指導を頼んだ芹沢名人(芹沢信雄プロの兄)になったようですが、オフの仕事は制限されるかもしれません」(ツアー関係者)
「笹生優花にはかなわないからな」に発奮
■ライバル
アマチュア時代は好成績を残せず、同世代のライバルに引け目を感じていた。
主な戦績は2016年神奈川県ジュニアゴルフ選手権(15~17歳の部)の1勝だけ。ツアーにも4試合出場したが、3度予選落ちした。同年リゾートトラストレディス16位でベストアマに輝いたものの、トップアマチュアの登竜門といわれるJGAナショナルチームメンバーには選ばれず、最初のプロテスト(17年)にも失敗した。同世代の勝みなみや畑岡ら、アマ時代からツアーで活躍する選手たちを「凄いな」と遠くから眺めているだけだった。
ところが、プロ転向後はドライバー飛距離を武器に頭角を現し、ルーキーイヤーの18年は賞金ランク38位で初シードを決めると、2年目は初勝利を挙げてランク14位。今年は2勝を挙げてランク3位と急成長している。
躍動のパワー源は同じジャンボ女軍団のライバルで賞金ランキングトップの笹生優花(19)の存在だ。原の持ち味だったドライバー飛距離で圧倒され、師匠からも「英莉花がどんなにドライバーを振っても、笹生にはかなわないからな」の一言に発奮。ドライバーがダメならと、ウイークポイントといわれたパットを磨き、国内メジャー2連勝を挙げた。
■ジャンボ邸
プロを目指すジュニア育成を行う「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」で高校1年時からジャンボに師事。笹生や昨年のプロテストに現役高校生で合格した西郷真央もジャンボ邸育ち。
■あわや失格
日本女子オープンの初日には、スタート時刻にあわや遅刻の危機だった。スタート時刻は8時3分だったが、8時を回ったころ、クラブハウスから約50メートルを猛ダッシュし、ギリギリセーフ。原因は腹痛だった。スタート時刻に遅れれば2罰打、5分を超えれば失格になるところだった。ここで失格していれば、リコーカップの優勝もあったかどうか。「思い当たることはありません。大好きな生ガキもずっと我慢しているんです」とは本人の弁。
■愛車
今年5月、ジャガー・ランドローバー・ジャパンの新たなブランドアンバサダー契約を結んだ。選手活動を支えるための車両として新型「ランドローバー・ディフェンダー」が提供され、自身で運転することが気分転換となっている。襟にランドローバーのロゴが入ったウエアを着用し、今年のツアーに挑んでいる。同社は17年から上田桃子、木戸愛、男子では藤田寛之とブランド・アンバサダー契約を結んでいる。
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▽はら・えりか 1999年2月15日、横浜市生まれ。21歳。173センチ、58キロ。母の勧めで10歳からゴルフを始める。ジュニア時代の成績は湘南学院高1年時の神奈川県ジュニア優勝。全国では中2時の9位が最高。国内男子ツアー史上最多94勝の尾崎将司に高校時代から師事する。18年プロテストに2度目の挑戦で合格。昨年6月のリゾートトラストレディスでツアー初優勝。今年の獲得賞金は7072万2208円で3位。