西郷真央「鋼のメンタル」と来季の可能性 ドライバーイップスから完全復活で6勝目
【伊藤園レディス】最終日
「クラブを握りたくない時期もありました」
12日に幕を閉じた伊藤園レディスで、1年半ぶりにツアー6勝目を挙げた西郷真央(22)は優勝会見でこう言った。
昨季序盤は10戦5勝と破竹の勢いを見せたが、終盤はドライバーイップスに苦しみ、「振るのが怖い」とさえ漏らした。最終戦のツアー選手権では通算35オーバーの最下位に沈み、今季の成績次第では「復活は厳しいかも」との声もあった。
今季も前週までの21試合でベスト10入りは4回。フェアウエーキープ率(59.9754%・71位)も60%を切っているものの、今大会は4日間で3ホールしか外さなかった。
復活の一因は「持ち球をフェードからドローに変えた」(西郷)こともあるようだが、あるツアー関係者は心の強さを挙げた。
「昨季の最終戦は83、83、76、81ですよ。他の選手なら恥ずかしくて初日で棄権します。ボールをコントロールできなくても逃げずに最後までプレーしたからこその35オーバーの最下位ですからむしろ立派。このメンタルの強さが西郷の真骨頂。壁は乗り越えると思っていました」