関脇・琴ノ若の「大関とり」場所前から認定は親の欲目? 過去を見ても“異例中の異例”
強いことは強いのだが……。
18日、関脇の琴ノ若(26)が宇良と対戦。素早い相撲に対処し、最後は背中を向けた相手を送り出した。負けなしの5連勝は朝乃山と並ぶ賜杯戦線のトップタイだ。
琴ノ若は今場所に大関とりがかかっている。実の父親である佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は先場所後、息子について「内容がいい。それなりの成績を挙げれば」と、認めていた。
大関昇進の目安は三役で3場所33勝以上。琴ノ若は直近2場所で20勝しており、今場所13勝以上なら……と言いたいが、角界では「ホントにその資格があるの?」と首をかしげる親方衆も少なくない。
「20勝と言っても、9勝と11勝。1桁勝利の場所は大関とりにカウントしないのが通例です。過去には8勝が起点となった正代、9勝から始まった御嶽海などがいたが、彼らは3場所目で勝ち進むうちに機運が高まり、優勝したことで『力量十分』と昇進が認められた。にもかかわらず、場所前から『大関とり』が認められている琴ノ若は異例中の異例なんですよ」(若手親方)