「飛び道具」FW山田楓喜が大岩Jパリ五輪の秘密兵器に…登録規定変更が大きなプラス
パリ五輪サッカーは本番前にレギュレーションが変更され、登録18人を「バックアップ4人を加えた22人から試合ごとに選べる」ことになった。これが大岩剛監督率いる日本代表に追い風となりそうだ。
バックアップメンバーだった東京VのFW山田楓喜(23)を「飛び道具」として起用できるようになるからである。
J京都の下部組織出身の山田は2020年にトップに昇格して、23年12月に東京Vにレンタル移籍。利き足の左足から繰り出すFKの精度の高さを武器に今季J開幕戦で強烈FK弾を決めて大岩監督に猛アピールした。
4~5月にカタールで開催されたU23アジア杯決勝のウズベキスタン戦では、後半アディショナルタイムに決勝弾。勝負強さも見せつけた。
「同じ攻撃的右サイドでポジションを争っていたオランダ1部の三戸舜介が、左サイドもこなせる使い勝手の良さから登録18人に入り、山田はバックアップに回ることになった。大岩監督としても山田を不可欠な戦力として考えていただろうし、苦渋の決断だったと思われます。それが当初、メンバーの入れ替えは負傷や病気の場合のみとされていたが、試合ごとに22人から18人を選べるようになった。山田のサイドからの突破力、セットプレーにおける決定力の高さは、大岩ジャパンの勝ち上がりに必要不可欠です。日本には大きなプラスとなりました」(元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏)