大岩Jの五輪メダル構想は“完全崩壊”…OA枠断念でCBは「国内レギュラー未満」の脆弱さ
パリ五輪で「金メダルを狙う」と公言している男子五輪サッカー代表の大岩剛監督。
3日に登録メンバー18人を発表したが、年齢制限のないオーバーエージ(OA)枠(最大3人)の起用を断念した。
「<まずは堅守がベースにあり、そこから効果的な攻撃につなげていく>構想があり、OA枠にはA代表の守備系欧州組の招集を考えていた」とサッカー関係者が続ける。
「DFラインの前のアンカーの位置から守備陣を統率する役目を期待されていたのが、英プレミアの名門リバプールに所属するMF遠藤航(31=写真)。本人も3回連続の五輪出場に意欲を燃やしており、五輪メンバー入りが内定していた。しかし、今オフにリバプールの指揮官が代わり、五輪時期にチームを離れると『来季の構想から外れてしまう危険性がある』と遠藤の所属事務所サイドが懸念。最終的に招集できなくなった」
独1部でプレーするDF板倉滉(27)とDF伊藤洋輝(25)、ベルギー1部DF町田浩樹(26)らもOA枠の有力候補とされていたが、今オフの移籍交渉の関係で見送られた。OA枠ゼロで本番に臨むのは1996年アトランタ大会、2008年の北京大会以来となった。