巨人阿部監督「長期政権」に現実味…「ほぼ平均値」のチームで首位ターン、オーナーお墨付き
打線は「打てない」「得点力不足」といわれたが、チーム打率.238は3位、49本塁打も3位。261得点は4位、40盗塁も4位。昨年日本一になった阪神が「四球」を選んだことで注目されたが、今年も阪神が279で1位。巨人は247でここでも3位である。
唯一トップなのは、29失策とダントツで少ないこと。つまり、鉄壁の守備力がベースにあるものの、走攻守ほとんどの数値が「オール3」の平均値のチーム力で貯金8。これで全球団から勝ち越しているのだから、かえって指揮官の采配が際立つというものだ。
山口オーナーは「もちろん(阿部監督の)契約は3年。監督の人事をあれこれ言うような状況ではないけど、今シーズン、ジャイアンツはどうしても勝ちたい。それは分かってくれてると思ってます」と改めて4年ぶりのリーグ優勝を厳命した。 昨季終盤、山口オーナーは契約が1年残る原監督について「契約についてどう考えるかも含めて真剣に考える必要がある」と発言し、事実上の解任の断を下した。読売関係者がこう言う。
「任期途中だった原監督への肩叩きは、経営陣も迷ったそうです。それでも、2年連続4位という低迷ぶりと『全権監督がもたらす閉塞感がチームをダメにしている』との球団内の声を聞き入れ決断したそうです。通算17年で9度のリーグ優勝という実績を誇る原監督に身を引かせて誕生した阿部政権ですから、前半戦首位という結果は上々。経営陣も胸をなで下ろしているはずです」