原英莉花が国内ツアーをキャンセル、「罰金覚悟」で出場して得たスコットランド女子OPの収穫
「一日に四季がある」というスコットランドのリンクスは選手の限界を試すような厳しさが特徴だ。
それを象徴したのが前週の「全英女子オープン」だが、その前哨戦ともいえる「ISPS Handaスコットランド女子オープン」について触れたい。
今年7月、日本のISPS(国際スポーツ振興協会=半田晴久会長)が、主催の米LPGAツアーと欧州女子ツアーから、前スポンサーの撤退により、「存続の危機」と懇願され、急きょスポンサー(3年契約)になったという経緯がある。半田会長は「リンクスという過酷なコースを経験することで、日本選手の世界レベル向上のお役に立てるのなら」と、スポンサーを引き受けた理由の一端を語っている。
この大会には、国内ツアーで活躍する原英莉花(25)が、同週の国内ツアー「CATレディース」(神奈川・大箱根CC)にエントリーしていたにもかかわらず、キャンセルして出場(ISPS推薦)した。女子プロ協会に300万円の罰金を払う覚悟で出場を変更した理由について原は、「米ツアー挑戦を目標にするに当たって、リンクスは自分の実力と経験を積むには、これ以上ないチャンスだから」とその決意を語っていた。しかし、現実は厳しいものとなった。