ソフトB和田毅が引退発表…元広報が見た「走りまくり」の現役生活《僕がこれまでやってきたことは間違いじゃなかった》
最初に二軍施設でキャッチボールを見た時の「腕が遅れて、ボールがピュッと出てくる」独特のフォームの印象が強かったのですが、すぐに僕の中のイメージは「走る選手」に変わりました。新人の頃から、走る量は並の選手の2倍じゃ利かない。3倍は走っていたと思います。入団して3年目の頃には、すでに首脳陣から練習を一任されていたほどです。
もちろん、それでも手は一切抜かない。個人トレーナーを雇い、全体練習が終わった後も、延々と400メートル走などをしていました。
11年オフにメジャー挑戦し、15年オフにホークス復帰。そんな時、和田が「僕がやってきたことは間違っていませんでした」と話したのを覚えています。
詳しく聞くと、和田はこう言いました。
「米国の選手って、あまり走らないイメージがあるじゃないですか。ウエートトレーニングとかマシンを使った練習とか、そんなのばかりって世間では思われてますよね? でも、彼らは早朝、誰も見ていない時間に走っているんですよ。カーショー(現ドジャース)なんかも走ってましたよ。それを見た時に、『僕がこれまでやってきたことは間違いじゃなかったんだ』と実感できたんです」