原英莉花が厳しい米下部ツアーで相対する“本当の敵”…国内単年シード放棄で背水の覚悟
本気ということがわかった。
原英莉花(25)が今季の単年シードを放棄した一件。単年シード選手は、開催試合数の60%以上の出場義務などの「縛り」があるし、シードを放棄すればスポンサーに忖度する必要もない。原は昨年の米女子ツアー最終予選会は67位で通過できず、「もう予選会は受けたくない。1年間、米下部ツアー(エプソンツアー)で戦って(ポイント上位10人に入って)出場権を得られるようにしたい」と言った。その言葉通り、今年は米下部ツアーで戦う覚悟を決めたわけだ。
しかし、昨年同ツアーでプレーした馬場咲希(19)は帰国した際、ギャラリーはほぼ皆無で、移動の過酷さなどを語っていた。国内トッププロの原が、なぜそんな厳しいツアーに参戦するのか。
ツアー関係者は言う。
「あくまで推測ですが、原は一昨年、2次予選でスコア誤記による失格。昨年は世界ランク75位以内から最終予選を受けるつもりが、ランクアップはかなわず、2次から最終予選に進むも25位以内に入れなかった。世界ランクは現在も107位。国内ツアーのレベルは年々高くなり、成績が安定しない原は常に上位に顔を出せるわけではない。今季も同75位以内は厳しいかもしれない。3年連続2次予選からの挑戦となれば、さすがに自尊心が傷つくからでしょう」