その他の病気
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「婦人病」に効く鍼灸はある? 最古の専門書にも記述あり
女性特有の体の不調や妊娠、出産などに伴うトラブルは、昔から鍼灸治療が得意とする分野の一つです。 鍼灸臨床の最古の専門書として知られる「鍼灸甲乙経」には「婦人の雑病」の巻があり、またその後に出た「鍼灸大成」にも月経周期のずれや...
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帯状疱疹の疑いも…ワクチン接種1カ月後のピリピリした違和感には要注意
米国でワクチン接種率とコロナによる死亡率を比較した研究では、接種率が高い州では死亡率が低かった。ワクチン接種を検討している人は参考にしたい研究結果だが、頻回のワクチン接種は、帯状疱疹などのリスクを上げるかもしれない、との指摘もある。...
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元関脇・豊ノ島さんはてんかんの発作を4回経験…「気づくといつも病室でした」
小学校2年生の冬休みだったと思います。朝、母親に起こされて目覚めたけれど、もう少し寝ようと思ったところから記憶がなくて、気づいたときには病室にいました。姉の話によると、痙攣して泡を吹いて白目をむいている状態だったそうです。びっくりし...
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「痩せ」が命を縮めるのはどうしてなのか…肥満よりも死亡リスク増
近年、高齢者や若い女性の「痩せ」が問題になっている。痩せすぎ体形は肥満体形よりも死亡リスクが高いことが日本を含めた世界中で報告されている。なぜ、痩せは命を縮めるのか。東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴信氏に聞いた。 「BM...
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「納豆」がアナフィラキシーを起こすケースが…クラゲに刺された人は要注意
何が原因だかわからないが調子が悪い--いわゆる不定愁訴の中には、アレルギーが原因である場合が少なくない。アレルギーといえば、アナフィラキシーのように全身の臓器に障害を起こして命に関わるものもあれば、かゆみを伴う皮膚症状や腹痛といった...
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食事でタンパク質を取りすぎたから、タンパク尿が出た?
健康診断などで「タンパク尿が出ている」との検査結果が出た患者さんから、「食事でタンパク質を取り過ぎたせいで、タンパク尿が出ているのですか?」と質問されることがあります。 タンパク尿は「尿に一定量以上のタンパク質が出てしまって...
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幸福ホルモン「オキシトシン」とは? ストレス、肥満、発達障害にも効果ありと注目
経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルスに関する国際調査によれば、日本のうつ病・うつ状態の人の割合は2020年時点で17.3%。13年の調査では7.9%だった。コロナ、経済不況、物価高……とメンタル不調を増長する要素が多い現状で...
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便秘持ちは“健康に”長生きはできない…高血圧だと脳卒中やくも膜下出血のリスクが上昇
便秘は、かつては消化器科の医師においても関心が低いものだった。しかし、2012年に約30年ぶりに便秘の治療薬が発売され、17年には初のガイドライン「慢性便秘症診療ガイドライン2017」が発刊。それ以降も新薬が次々に発売され、「便秘は...
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作家・佐川光晴さんは重症肺炎を経験「離れた場所で暮らす長男に電話で遺言をしました」
私が常ならぬ様子で横たわったまま動かなくなり、白目をむいたり、急に立ち上がってバッタリ倒れたりしたので、そばにいた妻と次男は「死んでしまうかもしれない」と本気で心配したそうです。退院してから聞いた発症時の姿が、私が意識していたものと...
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長引く息苦しさや発熱の正体は「薬剤性間質性肺炎」かもしれない
今の時期、咳や息切れ、発熱などの症状が出たら真っ先に頭に浮かぶのはコロナだろう。だが、最近になって新たに薬や漢方薬、サプリメントの服用を始めた人は「薬剤性間質性肺炎」の可能性がある。呼吸器の専門家に聞いた。 間質性肺炎とは、...
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「タンパク尿が出ている」と言われたら定量検査を受ける
前回、少し触れた「タンパク尿」。今回はもう少し詳しくお話ししたいと思います。 腎臓の状態を知るのに、定期的な尿検査は非常に大切。腎臓の機能が低下し異常が出ると、タンパクが尿として体の外に出てしまうことがある。前回そうお話しし...
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肥満はなぜ健康を害するのか? 正月太りが解消できない人は要注意
年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎがたたって、いまだ正月太りを気にしている人も少なくないだろう。「肥満」が健康に良くないのは今や“常識”といえるほど浸透していて、とりわけ心臓や血管の病気につながるリスクが高いといわれている。では、なぜ肥満...
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プロ野球の大和選手の「慢性腎臓病」発表から……若いうちから尿検査を
「先生、慢性腎臓病って若くてもなることがあるんですか」 クリニックにいらした患者さんから、こんな質問を受けました。昨年「若いうちから、腎臓検診」とのメッセージを流すCMを見て、そんなふうに感じたんだそうです。 患者さん...
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カリウムの取りすぎに要注意! 野菜、果物、豆…「体にいいもの」を食べているのにナゼ
■腎機能低下と高カリウム血症 まずは、次の問いをチェックしてもらいたい。 ・野菜や果物をよく食べる ・芋や豆類をよく食べる ・海藻類をよく食べる ・納豆をよく食べる ・緑茶をよく飲む 一見、体に良さそうな...
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「そのうち治る」と思っていたら、どんどん痛くなり眠れなくなった
コロナ禍で巣ごもり生活やテレワークが普及し、日常的な活動量がすっかり減少。その影響で、腰痛、首や肩の痛み、肘の痛みといった運動器疾患を訴える中高年が増えています。そんな方がどう過ごしているうちに症状が強くなったのか、いろいろお伝えし...
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花粉症の人がいまできる対策は? 過去10年で最大の大量飛散の見通し
環境省は昨年12月26日に「令和4年度スギ雄花花芽調査の結果」を発表した。それによるとスギ花粉が関東などで過去10年で最大の大量飛散の見通しという。新型コロナとインフルエンザのダブル感染の懸念が高まるなか、花粉症も加わるとなると仕事...
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腎臓の食事療法は「ステージ」によってやり方が異なる 自己判断は禁物
前回お話しした慢性腎臓病(CKD)について、もう少し続けたいと思います。CKDは、何らかの腎障害が3カ月以上持続する場合と定義されており、GFR値(糸球体で1分間で処理される血液量)と、尿タンパクの値、画像検査での腎臓の形の異常など...
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境界悪性腫瘍で卵巣を摘出 フリーライター野原広子さん「手術前の説明がきつかった」
卵巣摘出手術を受けたのは昨年10月4日でした。春ごろからなんとなく太ってきたというか、お腹が膨らんできた違和感があって、何だろうと思っている間に尋常じゃない大きさになってきたので、8月に区の婦人科検診に行きました。そこで「卵巣が12...
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検診結果が返ってきたら「GFR59以下」になっていないか必ず確認を
女優の檀れいさんが、腎臓とGFRについて話すCMがあります。昨年の秋ごろから放送されるようになり、目にした方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。 あのCMはNPO法人日本腎臓病協会と製薬会社のアストラゼネカ社が、腎臓病の...
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セックスでは“幸福ホルモン”が分泌され不安や孤独を解消する…「依存症」の誤解も医師解説
セックス依存症と報じられた著名人は少なくない。プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手や元米国大統領のビル・クリントン氏はセックス依存症だったとされ、俳優のマイケル・ダグラス氏やチャーリー・シーン氏をそう報じたマスコミもあった。なぜ、著...
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トレーナーの鳥谷剣さん ネフローゼ症候群で高2の春に入院し甲子園でプレーする仲間を病室のテレビで…
はじまりは突然で、前触れは何もありませんでした。当時、高校2年で野球部の練習が厳しかったため、感じていなかっただけかもしれません。 その朝、両親に「顔がむくんでるね」と言われたのですが、気にせずいつものようにグラウンドに行くと、むく...
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ビールを飲んでもおしっこが出ない…何か病気が隠れている?
【Q】60代の男性です。先日、学生時代の仲間との忘年会でビールを飲んだ際、友人から「おまえ、トイレに行かなくて大丈夫なのか?」と言われました。そう言われてみれば、友人たちは二度、三度とトイレに立っていたのですが、私は一度もトイレに行き...
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腎臓エコー検査は腎機能低下や尿タンパクが出ているときに行う
今回お話しするのは「腎臓エコー」。健康診断で腎機能低下や尿タンパクが出ているとなったときに行う検査です。 健診では「腹部エコー」も行いますが、こちらは腎臓を含む腹部の臓器にがんがないかをチェックすることが主目的です。 ...
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「肥満症」は病院で治す 画期的な治療薬が薬事承認申請中
宴会が増える年末年始は、一年で最も太りやすい季節だろう。しかし、そもそも論として、太っているとダメ? 日本では、体格指数BMI25以上が肥満となる。最新の考え方では、必ずしも「肥満=悪」ではない。千葉大学大学院医学研究院内分...
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声優・野下真歩さんは重症筋無力症と闘う「仕事に戻れるわけがない…涙が出た」
2018年春に「重症筋無力症(MG)」と診断され、4カ月の入院生活を送りました。幸い仕事ができるくらいまで回復しましたけれど個人差の大きい病気なので中には車いす生活を余儀なくされる人もいる難病です。 私も入院前の一番ひどかっ...
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再検査では腎臓だけでなく全身の健康状態もチェックしたい
前回、健康診断などで「腎臓の再検査を」と言われた場合はどうすればいいのかをお話ししました。今回は、当院の例となりますが、再検査について、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。 慢性腎臓病になった患者さんは「透析予防・心血管予...
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てんかん講師のリンカーン中村さん「初めて生まれてきてよかったんだと思った」
「てんかんってあれでしょ。泡吹いて倒れちゃうやつでしょう?」とよく言われるんですけれど、てんかんにも種類があって、症状は人によってさまざまです。僕の場合は一瞬ピクッとなって、その後、けいれんする発作に入って1~2分間意識がなくなるので...
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会社員の「テレワークうつ」が増えている…現場に立つ産業医が警鐘
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、オフィスに出社することなく在宅で仕事をこなすテレワークが急速に普及した。満員電車に長時間揺られる通勤の負担が減った、身支度のために早起きしなくても済むといった歓迎の声も聞かれるが、一方では「...
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医師が患者から教えてもらいたいこととは? 在宅診療の名医が語る
医療機関によっては患者を「患者さま」と呼ぶ。医療はサービス業であり、百貨店やホテルと同じく敬称をつけるべきという考えが広がったことや、「患者さま」に続く言葉が丁寧な言葉遣いになる、との効果を狙ったものだと言われている。しかし、「お客...
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再検査と言われたら…大切なのは同じ検査をもう一度受けること
今回は、健康診断で「腎臓の再検査を」という結果が出た場合についてお話ししたいと思います。 健診では腎臓の検査として血液検査と尿検査が行われます。 まず知っておいてもらいたいのは、これらの検査結果は「日によって変わるも...