著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

「お願い、話しかけないで」から「どんどん話しかけて!」へ

公開日: 更新日:

 昨年は、新型コロナの流行に日常が激変し社会全体が揺れた年でした。

 それでも新しい年を迎え心機一転、補聴器により新しい世界へ一歩踏み出そうとしている方もいることでしょう。

 愛媛大学教育学部の立入哉教授が、補聴器は音を補うだけでなく人の生きざまをも変えるものだとおっしゃっていたことを改めて思い出します。

 お客さまからよく聞くのが、補聴器をつける前はどうしても「お願い、私に話しかけないで」と思っていたということです。聞き返すのも相手に悪いし、その場の雰囲気も悪くするから笑ってその場をやり過ごすというものです。

 そういった方が、補聴器をつけると一転「どんどん話しかけて! って思うようになる」といいます。実際、初めてお会いした時と比べ見違えるほど明るいお顔や、今までになかった笑顔を見せていただけることがあります。

 前出の立入教授のご専門は「子どもの補聴器」なのですが、お子さんの場合は、ご両親や周囲が補聴器に対して肯定的で前向きな姿勢になることが第1ステップとおっしゃっています。それは大人の場合でも同じ。周りの人の支えや励ましはとても大切です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…