その他のコラム
-
「高齢化社会に最も影響を与えるリーダー」に選出され何を思ったか
驚くことが起こるものです。エイジング・アジアというシンガポール経済連盟の団体から、「高齢化社会に最も影響を与えるリーダー」のアジアトップ10に選出され、5月初旬にシンガポールで表彰されたのです。 そのため、5月6日から10日...
-
「働き方改革」で病院薬剤師が取り組むべきタスクシフト
2018年に成立し、19年4月から施行されている「働き方改革関連法」。有給休暇年5日の取得義務やフレックスタイム制の導入など、身近なところで働き方の変化が生じているのではないでしょうか。 しかし、医師における働き方改革は遅れ...
-
親の「悪いところがないから大丈夫」は鵜呑みにしない
私の母は現在90歳。若い頃は女学校まで片道1時間以上の山道を歩き、85歳まで実家で1人暮らしを続け近隣を何キロも歩くほど元気だった。しかし今は要介護度4。日常のほとんどが車椅子生活となり、認知症も急速に進行。特別養護老人ホームで暮ら...
-
ベッド編(1)動作の支点を膝にすれば腰に負担がかからない
力任せの介護で腰を痛める人は少なくない。ベッドに横になっている相手を介護する際、介助者は前かがみの姿勢になるが、何度も繰り返していると椎間板や脊柱起立筋、大臀筋などさまざまな筋肉に負担がかかり、痛みが生じやすい。 「前かがみな...
-
認知症の親を責めてはダメ…わかっているけど気持ちを抑えられない
「怒りたくないのに、この間も怒ってしまいました。大反省して、いま落ち込んでいます」とため息をつくのは、95歳になる認知症のお母さんと2人で暮らす大阪府在住の女性です。 認知症に関する本や雑誌を読むと、必ずといっていいほど「認知...
-
認知症の親の「便秘」を解消させる具体的な方法は?
高齢になるにつれ悩む人が多いのが「便秘」です。2019年に厚労省が行った国民生活基礎調査によると、65歳以上の女性の72.3%、男性の64.1%に便秘の自覚があるとされています。 とりわけ認知症の方は、活動量の低下や不規則な...
-
睡眠ホルモン「メラトニン」で感染症の悪化が予防できる?
風邪をひくと睡眠時間が長くなり、眠った分だけ体が回復した気分になるものです。その一方で熱があって体調が悪い時に、睡眠時間が短いと、より病状が悪化した気分になります。これは気のせいでしょうか? じつはそうではありません。睡眠を...
-
認知症による死亡リスクの抑制にはオリーブ油が効果的?
高齢化が進む現代社会では脳卒中や心臓病で亡くなる人が減少傾向にある一方で、認知症の進行に関連した合併症(誤嚥による肺炎や摂食障害)で亡くなる人は増加傾向にあります。 認知症を発症する原因はさまざまですが、食事習慣との関連性に...
-
「良い親」ではなく「分かり合える親」を目指せば事態は好転する
親が「早く立ち直って勉強して欲しい」「自立して欲しい」と愛情がゆえに思っていたとしても、子どもにも子どもなりの理由、子どもなりのペースがあります。子どもは自分自身でも自分の心がわからなくなっていることも多く、安心できる親子関係が生ま...
-
キャサリン妃の告知が話題…親のがんを子供に伝えるときの注意点
英王室のキャサリン妃は今年3月、がんであることを公表。ビデオメッセージでは、「ジョージとシャーロットとルイに適切な方法ですべてを説明し、私は大丈夫だと安心させることに時間がかかりました」と3人の子供に自らのがんをきちんと告知したこと...
-
「抗凝固薬」は二次血栓をできにくくするために使われる
血をサラサラにするクスリには「抗凝固薬」もあります。「抗血小板薬となにが違うの?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、これらはまったく別のクスリです。 血の塊のことを血栓と呼び、血栓は一次血栓(白色血栓)と二次血栓(赤色血...
-
【パセリ】滞った「気」を散らして流し、喉トラブルを改善
最近、喉がつかえる感じがする。風邪をひいているわけでもないのに、喉の異物感が続いてスッキリしない……。 喉の違和感は、喉頭炎や扁桃炎といった喉の炎症、あるいは逆流性食道炎などで起こるケースもありますが、検査をしても異常がない...
-
親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10の原則~⑩
この連載をここまで読まれた親御さんは気づかれているかもしれませんが、親子のコニュニケーションが行き詰まる背景には、親子のやりとりの中で、親である自らに喚起された「わが子の行く末や将来への不安」、「親として思うようにならない悲しさ」と...
-
最新研究「痩せ」は危ない(4)「痩せればいい」という考え方そのものが危険
体重減少効果がある糖尿病治療薬GLP-1受容体作動薬を、糖尿病でない人へダイエット目的で投与する「GLP-1ダイエット」。適用外の使用は社会問題化しており、副作用などへの懸念点も多いが、それ以前に、「痩せればいい」という考え方そのも...
-
行列は嫌なのに、行列ができている店に並んでしまうワケ
「一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う」ということわざがあります。一人が普通でない行動をすると、大勢の人が付和雷同して騒ぎが大きくなるたとえのことです。 身近な例でいえば、行列ができているお店を発見すると、「人気店なんだ。今度行って...
-
心臓の健康にいいダイエットとはどのようなものなのか
これまで何度もお話ししてきたように、「肥満」は心臓にとって大敵です。多くの研究から、高コレステロール、高血糖、高血圧のリスクを高め、動脈硬化を促進して、心血管疾患を発症しやすくすることがわかっています。ですから、心臓を守るためにもダ...
-
親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10原則~⑧⑨
ある程度、傾聴や共感を続けていると、お子さんの中には今まで溜め込んでいた熱い思いが喚起されてきて、「悪いと思っているならもっと詫びろ、過去を償え」といった攻撃が親に向けて吹き出してくることや、「自分のこれまのつらい気持ちを少しでも反...
-
最新研究「痩せ」は危ない(3)24時間動かないだけで「脂肪筋」がたまる
順天堂大学大学院スポーツ医学・スポートロジーの田村好史教授(糖尿病専門医)は、「痩せと糖尿病」に関するいくつもの研究を行っている。2021年11月に発表したのは、「わずか24時間動かないだけで、インスリン抵抗性を招く脂肪筋(※1)が...
-
足裏に「イボ」ができて痛い…どんな治療法がありますか?
「足の裏にタコのようなできものがあり、皮膚科で削ってもらっているのですが良くなりません。触ると硬く、表面はザラザラしていて……」 そう話すのは都内に住む60代の女性。半年前から足裏にできた豆状の突起物が気になり皮膚科に通われて...
-
45歳過ぎの眼精疲労、頭痛、肩こりは「老眼」の放置が原因
ここ数年、あちらこちらに安価に眼鏡を作れる眼鏡専門店が増えましたね。「店で視力を測ってもらって、ぴったりと合う眼鏡を作ってもらおう」と考える方も多いかと思います。しかしそれは眼科医としては賛成できません。 眼鏡を作る前には必...
-
親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10原則~⑦
先日、不登校の息子さんがずっと自室でゲームばかりしていて「親子の対話はまったくない」「このままでは大学にも進学できない」と嘆かれるお母さまがおられました。どんなゲームをされているのか?と尋ねると、「知りませんよ」「それどころじゃない...
-
最新研究「痩せ」は危ない(2)「脂肪筋」は食事改善では減少しない
糖尿病専門医で順天堂大学大学院スポーツ医学・スポートロジーの田村好史教授は2021年、痩せた若年女性を対象とした研究で、「放置すると糖尿病になる確率が高い耐糖能異常の割合が高い」ことを突き止めた。さらに驚くべきは、これまで肥満者の特...
-
訪問診療をキャンセルされることもたびたび…誰とも話したがらない63歳男性
「痛い、何やってんだよ」(患者) 「調子はいかがですか?」(私) 「悪いに決まってんだろ」(患者) 「血圧測ってもいいですか?」(私) 「嫌だって言ってるでしょ!」(患者) お別れが近づいている時、身近...
-
半年前から右足がしびれ、今は歩くのが困難…咳だけで腰に痛みが走る
「コロナ禍前はジムやゴルフにも行っていましたし、仕事でもよく車の運転をしていたのですが、半年前あたりから右足がしびれだして、しまいに痛くて歩けなくなってしまって……。調子が悪い時は、咳をするだけで痛みが腰に走ります」 そう言っ...
-
脳梗塞で失語症となった医師が2カ月で復職できた要因はなんだったのか
脳梗塞で失語症が残った50代の男性医師、Cさんのお話の続きです。治療後のCさんは、言語療法や理学療法などのリハビリと自主訓練を続け、発症から13日目にリハビリ病院へ転院しました。しかし、転院先の病院で新型コロナ感染症を発症してしまい...
-
薬剤師も人手不足…紹介会社に支払う手数料に悩む施設も多い
人口減が続く中、どの産業においても人手不足は深刻な問題です。医療業界でも昨今は人手不足が話題になることが多く、薬剤師に関しても不足している病院や薬局が増えています。2024年度にスタートした第8次医療計画でも「薬剤師の確保」が明記さ...
-
親が身につけるべき「正しい話の聞き方・伝え方」10原則~④⑤⑥
あなたの発言後にこの類の言葉、いわゆる「BUTワード」や「無言」が相手から返ってくる間は、相手はあなたから共感されたとは感じられていないというコミュニケーション上の「赤信号」が点灯中と認識しましょう。 ④「でも」「だけど」と言...
-
専門医のもとで生物学的製剤の治療に替えたら症状がみるみる改善
8年ほど前、頭皮におできのようなものができ、皮膚科へ行くと尋常性乾癬(かんせん)と診断されました。それからお尻の柔らかい部分、お腹、足など体のあちこちに赤い斑点ができるようになり、うろこ状のようになって皮がポロポロ剥がれていく。かゆ...
-
最新研究「痩せ」は危ない(1)痩せ形女性に肥満者と同様の特徴
繁華街を数分歩いただけでもダイエット広告が幾つも目に入る。夏を目前とした今、一層増えている感があるが、日本の若い女性の「痩せたい願望」に警鐘を鳴らす専門家は少なくない。その一人が、糖尿病専門医である順天堂大学大学院スポーツ医学・スポ...
-
料理を始めたら「見えるもの」が変わった…究極の脳トレに
東京都在住の58歳男性はコロナ以来、生活スタイルがガラリと変わったそうです。子供がおらず、共働きということもあり、以前は夫婦ともに外食が中心。「お酒が好きで、飲み屋をはしごして午前さま、ということも珍しくなかった」と苦笑します。 ...