著者のコラム一覧
根津良幸埼玉医科大学客員教授

株式会社One tо One福祉教育学院代表取締役、埼玉医科大学客員教授。近著に「写真と動画でわかる!埼玉医大式力がいらない介助技術大全」(講談社)。YouTubeチャンネル「根津式介護技術」

ベッド編(1)動作の支点を膝にすれば腰に負担がかからない

公開日: 更新日:

 力任せの介護で腰を痛める人は少なくない。ベッドに横になっている相手を介護する際、介助者は前かがみの姿勢になるが、何度も繰り返していると椎間板や脊柱起立筋、大臀筋などさまざまな筋肉に負担がかかり、痛みが生じやすい。

「前かがみなどの動作の支点が腰に集中する姿勢では、ぎっくり腰だけでなく椎間板ヘルニアや座骨神経痛といった治療が必要な慢性腰痛につながるリスクがあります。根津式介護技術ではベッド上での介助を行う際、支点を膝に変えて腰にかかる負担を軽減させます」

 こう話すのは、力がいらない根津式介護技術を開発した根津良幸氏だ。介護度が低い相手を、食事などの際に起こしてベッド上に座らせる方法を紹介する。

①介助者は相手側に体を向けた状態で立つ②相手の胸のあたりに自分の膝(枕に近い方)を立てる③親指、中指、薬指で輪をつくって相手の両手首を取り、両腕を肩の位置まで引き上げたら、両腕を交差させて胸の位置に下ろす(写真1)④介助者は両手を離して相手の膝の位置に移動し、相手の膝のあたりに先ほどと同側の膝をつき直す⑤中指と薬指を曲げて相手の膝下に差し入れ、片足ずつ膝を曲げて立てる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…