埼スタに乗り込んでACL浦和戦「日本のクラブと対戦」の夢がかなって達成感
ACL浦和戦編(1)
ゲンダイ読者の皆さまとは、もしかしたら11月にお会いしていたかも知れませんね。
11月29日に中国・超級(1部)リーグ「武漢三鎮足球倶楽部(湖北省武漢市)」のヘッドコーチとして、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ(GL)ために日本に戻っていました。
対戦相手は浦和レッズでした。試合会場は埼玉スタジアムです。
9月20日に中国のホームでGL初戦・浦和戦を戦った時は、開始早々の10分に先制点を挙げ、55分にリンセンに同点にされたものの、62分には追加点を挙げることができました。
そうやって2度リードしたのですが、終了間際にカンテに同点ゴールを決められ、2-2の引き分けに終わりました。
今度こそは! と張り切って臨んだ埼スタでの試合でしたが、37分にショルツに先制されてしまいます。
68分にダヴィドソンが同点に追い付いてくれましたが、このまま引き分けて勝ち点1ゲットで終わろうと考えていた90分、またしてもカンテにゴールを決められ、これが決勝点となって敗れてしまいました。
■中国勢でグループリーグ突破は古巣の山東泰山だけ
結局、3チームが出場した中国勢でACLのGLを突破できたのは、古巣の山東泰山の1チームだけ。
山東は横浜での横浜F・マリノス戦を0-3で落としましたが、得失点差でラウンド16に進むことができました。
中国・超級リーグの中でも資金力に恵まれているチームなので、その強みが出たと思います。
武漢はGL最下位の4位で敗退です。
もっとも、武漢にとって今回が初めてのACL出場でした。中盤で丁寧にボールを繋いで攻めるなど、他の中国のチームがシンプルに個を活かして攻撃していくのに対して、違いを見せることができたと思います。
今後、こういう経験を積み重ねていくことで、チームは強くなっていくことでしょう。
個人的には、自分が中国に行った時からの夢のひとつだった「日本のクラブとACLで対戦する」ことが叶い、達成感を得ることができました。
実際に浦和と2試合を戦ってみて感じたのは、浦和が本調子ではなかったことを差し引いても「思っていたほどの差はない」ということです。