「食の本」特集
前作と後作との相性、野菜類が利用する肥料成分の違い、栽培の時期などによって分かれる土作りの実際、コンパニオンプランツや連作と輪作の使い分け方などの土の力を生かす作付け方法まで、週末農家の力強い味方になってくれる本。
(講談社 860円+税)
■「『いつものパン』があなたを殺す」デイビッド・パールマター/クリスティン・ロバーグ著 白澤卓二訳
アルツハイマー病などの脳機能障害は、誰もが口にしているパンから始まる――そんな食べ物と脳の関係を解き明かした神経科の医師による衝撃のノンフィクション。パンだけではない、お米も含む穀物が人間にとって何よりもかけがえのない器官である脳を痛めつける「テロ集団」なのだという。さらに悪者扱いされているコレステロールが脳にとって必要であり、「スタチン」などの薬でコレステロールを下げているために認知症が起こっていると告発する。
てんかん患者や筋失調症などの患者が、薬に頼らずとも劇的に回復した例などを紹介しながら、脳にとっての「敵」と「味方」を解説。理想的なのは極端な低炭水化物と高脂肪の食事であると説き、脳機能を高めるための4週間プログラムを公開。