持たない・少ない・快適な暮らし
「里山シンプル生活」位田めぐみ著
都会暮らしで体調を崩し、愛知県の里山にある家賃5000円の古民家(5Kの母屋+離れ2棟、庭・畑付き)に移住。すると、畳職人の夫と出会い結婚。一緒に土壁塗りや床張りをし、2歳と0歳の男の子も授かる。調理と暖房に必要なまき割り、野菜・稲・豆を作り、梅干し、醤油も手作りという、過酷で贅沢な自給自足生活。廃油を回収して濾過するのでガソリン代いらず、近隣の人とのつながりもできる。
お金はなくても“ギリギリの神さま”がいる里山の生活は、容易にマネはできないけれど、読むだけで心が温かくなる。(大和書房 1400円+税)