「『戦国大名』失敗の研究【群雄割拠篇】」瀧澤中著

公開日: 更新日:

 領国「経営」では優れた手腕を発揮しながら、偉大な「指導者」となることができず天下を治めるに至らなかった戦国大名たち。彼らの軌跡から、指導者の条件とは何かを考える歴史読み物。

 まずは軍事指導者としては一流で、信長にも匹敵する国際・外交感覚を備え、国内政治では家康的な絶妙のバランス感覚を持っていたという伊達政宗。政治学的には極めて優れた政治家だった彼が、なぜ天下を治めえなかったのか。俗に挙げられる「生まれてくるのが遅すぎた」や「中央からの距離」などの理由を検証・否定し、その行動を読み解きながら、彼が天下を取れなかった本当の要因は何かを考察する。その他、今川義元や長宗我部元親などの政治力をさまざまな視点から分析。(PHP研究所 740円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育