「ヒポクラテスの誓い」中山七里著
浦和医大の研修医・真琴は、法医学教室に配属される。教授の光崎に受け入れを拒否された真琴だが、准教授のキャシーのとりなしで、何とか試用期間を与えられる。真琴は知らなかったが、キャシーによると光崎は法医学の世界的な権威らしい。
そんな中、県警から遺体解剖要請が入り、真琴も光崎らと現場に臨場する。河川敷で死んでいた全裸の男を、検視官は酔って寝込んで凍死した事故死と判断。その見立てに疑問を抱いた刑事の古手川が、規則を破って光崎を呼んだらしい。遺体を見た光崎は、遺体を大学に運ばせる。光崎は、解剖した遺体の気管に青い微粒が付着しているのに気づく。(「生者と死者」)
今秋放送予定のドラマの原作となった迫真の法医学ミステリー。(祥伝社 670円+税)