「どうして人はキスをしたくなるんだろう?」みうらじゅん、宮藤官九郎著
異才2人が書名になっているような、考えても始まらない疑問について語り尽くす対談集。「どうして人はキスを~」をテーマにした章では、お互いにファーストキスがそのまま苦い初体験の思い出になってしまっている若き日の恥ずかしい体験を告白。男子校では「キスを純粋にキスとして大事にしなきゃいけない時期があるなんて教えてくれなかった」(宮藤)と嘆く。
「どうして男は射精した後に反省してしまうんだろう?」という宮藤の疑問に、みうらは「女の人はすごく痛い思いをして産むのに、男は快楽だけ。そこに“後ろメタファー”があるんじゃないの」と答えるなど。
男と女の関係から、人生の問題まで、抱腹絶倒の珍問答集。(集英社 600円+税)