「犯罪小説集」吉田修一著

公開日: 更新日:

 元テキ屋で今は神社の境内で骨董市を運営する五郎の孫で7歳の愛華が行方不明に。仲良しの紡によると、学校から伸びる一本道の先のY字路で愛華と別れたという。村人が集まり、捜索するが、ついに愛華は見つからなかった。骨董市に出店する外国人女性の息子・豪士が容疑者として浮上するが、彼にはアリバイもあり、証拠も何も見つからない。

 10年後、同じY字路で再び少女が消えた。捜索に加わった五郎は、殺気立つ住人たちを見て、この10年、愛華の失踪が皆の心にも暗い影を落とし続けてきたことを知る。そんな中、紡の父親が犯人に心当たりがあると言い出し、皆を誘導して豪士の住む団地に向かう。(「青田Y字路」)

 罪を犯してしまった人々を描く作品集。(KADOKAWA 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!