「素浪人半四郎百鬼夜行(拾遺)追憶の翰」芝村凉也著

公開日: 更新日:

 浅間山が大噴火を起こす前年、浪人の半四郎は聊異斎老人に誘われ、老人の連れ捨吉と3人で関八州を旅する。

 日本橋で3人が乗り込んだ押送船は下総国の寒川村に向かうが、聊異斎によると、ある人からの依頼で当地を訪ねることになったという。出迎えたのは隠居して睡翁と名乗る元網元だった。睡翁によると村近くの集落の漁師たちが船幽霊の被害に遭っているという。それも同じ浜の善次郎という網元の下で働く網子だけが被害にあっているそうだ。善次郎とその網子たちは、極め付きの鼻つまみ者だが、睡翁は放っておけないという。翌日、半四郎らは睡翁の手引きでその浜のもう一人の網元、天平を訪ね、子細を聞く。

 書き下ろし大河伝奇時代小説シリーズ完結編。(講談社 640円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭