「素浪人半四郎百鬼夜行(拾遺)追憶の翰」芝村凉也著

公開日: 更新日:

 浅間山が大噴火を起こす前年、浪人の半四郎は聊異斎老人に誘われ、老人の連れ捨吉と3人で関八州を旅する。

 日本橋で3人が乗り込んだ押送船は下総国の寒川村に向かうが、聊異斎によると、ある人からの依頼で当地を訪ねることになったという。出迎えたのは隠居して睡翁と名乗る元網元だった。睡翁によると村近くの集落の漁師たちが船幽霊の被害に遭っているという。それも同じ浜の善次郎という網元の下で働く網子だけが被害にあっているそうだ。善次郎とその網子たちは、極め付きの鼻つまみ者だが、睡翁は放っておけないという。翌日、半四郎らは睡翁の手引きでその浜のもう一人の網元、天平を訪ね、子細を聞く。

 書き下ろし大河伝奇時代小説シリーズ完結編。(講談社 640円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出