「小鳥冬馬の心像」石川智健著

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 強迫神経症で引きこもり、親の遺産で食いつないでいる小鳥冬馬は、なぜか安楽椅子に座ると不安が高まり、異様なまでの集中力を発揮した。加害者恐怖があり、問題を解決しなければ自分が傷つけたと思い込む冬馬の性質を逆手に取って、同級生で刑事の青山は捜査協力を要請している。

 あるとき、渋谷区の高級住宅街の路上で女性が殺された。警察は被害者の夫を疑うが、唯一の目撃者は否定。事件は迷宮入りかと思われたが、冬馬の指摘に従い現場付近の高級車を調べた青山は、殺人の証拠を掴む。これで一件落着と思ったが、今度は夫婦の5歳の娘が行方不明に……。

 引きこもりの“不安椅子”探偵と刑事コンビの活躍を描く新感覚ミステリー。

 (光文社 1700円+税)

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