「考え方」稲盛和夫著

公開日: 更新日:

「もう、駄目だという時が仕事の始まり」と、著者は社内で言ってきた。京セラを創業したばかりのころ、新規客の開拓のために飛び込み営業を続けていた。ある大手電機メーカーをいきなり訪問し、真空管製造部門の技術者に会いたいと頼んだが、守衛に門前払いされた。何度目かでようやく会えたのだが、「うちは財閥系企業だから、セラミック製品は系列企業から買う。京セラのような系列でもなく実績もない無名の会社からは買わない」とけんもほろろに断られた。だが、諦めずに挑戦し続けた結果、京セラはその企業から受注することに成功したのだ。

 人生を切り開く考え方を教えてくれる稲盛哲学が詰まった一冊。

(大和書房 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言