「新幹線各駅停車こだま酒場紀行」大竹聡著

公開日: 更新日:

 東海道・山陽新幹線で各駅停車する「こだま号」。本書は、うまい酒には目のない著者が、東京から博多までの新幹線の35の各駅に降り立ち、その地のうまい酒場を探して飲み歩く酒場エッセー。東海道・山陽新幹線グリーン車搭載誌に3年にわたって掲載されていたものに、新たな取材を加えて計44軒の酒場が収録されている。

 駅からある程度アクセスも良く、その地ならではの料理やうまい酒にありつける酒場を条件に、時には人づてに良い店を探し、時には勘だけを頼りに暖簾をくぐる。たとえば、出張時に通り過ぎるだけになりがちな熱海。日本文学を研究する米国人に連れられて定食屋で小腹を満たした後、日帰り入浴で体を清めて、お目当ての酒場へというコースを紹介。

 ほかにも、日本酒の目利きに指南されて向かった新大阪の一人でも気軽に入れる居酒屋など、すぐに足を向けたくなる店が多数。

 新幹線乗車中に読んでしまうと、ついふらりと下車してしまいたくなること必至だ。

(ウェッジ 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

  2. 7

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  3. 8

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  4. 9

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  5. 10

    芳根京子も2クール連続主演だが…「波うららかに、めおと日和」高橋努も“岡部ママ”でビッグウエーブ到来!