第一話 倫理的にあり得ない(6)雨の中、タクシーを待った理由

タクシー乗り場に屋根はあるが、そんなものは役に立たないほどの横殴りの雨で、安生の足元はずぶ濡れだった。
「気の毒になり、気が付くと駆け寄って自分の傘を差しかけていました。安生は驚いて、私が濡れることを気にして離れようとしたんです。私は、電車が遅れていることを理由に、急がな…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,246文字/全文1,387文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】