第一話 倫理的にあり得ない(5)息子の親権を取り戻して
貴山が丁寧に頭を下げる。涼子は香奈江に向き直った。
「口は堅く信頼できる男ですので、なにを話してもらっても大丈夫です。外に漏れることはありませんので、ご安心ください」
「はあ──」
いまひとつ信用しきれないのか、香奈江は曖昧な返事をする。
「それで、ご…
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