第一話 倫理的にあり得ない(29)敵から息子を守るようなしぐさ
貴山が言う。
「僕はお父さんの知り合いだ。お父さんと会うのは久しぶりだから、ちょっと話し込んでしまった。待たせてごめんね」
馬鹿野郎。
涼子は、心で貴山を怒鳴りつけた。安生と知り合いだと言ってしまっては、引くに引けないではないか。いったい、なにを考えている…
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