“あまロス”はねのけ最高視聴率 杏「ごちそうさん」の安心感と王道感
前作のヒロイン風に言うならば「じぇじぇじぇ!」という心境だろう。
杏(27)がヒロインを務めるNHKの朝ドラ「ごちそうさん」が絶好調だ。9月30日の初回から22.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進したが、当初は「『あまちゃん』の余韻で視聴習慣がついていたから。いずれは落ちる」「『妖怪人間ベム』のベラが飯を食っているドラマなんて」という意地悪な見方が強かった。が、その後も安定した数字を叩き出し、16日は27.3%を記録。「あまちゃん」の最高視聴率(27.0%)を抜き去り、過去10年の朝ドラで最高記録を達成したのだ。
この日は早朝に台風が関東を直撃したため、在宅率が高く“追い風参考記録”という声もあるが、「あまちゃん」の全話最高を記録した9月16日も台風18号の上陸日。もう「ごちそうさん」を「あまちゃん」と比較する向きは少ない。芸能リポーターの川内天子氏はこう話す。
「ひとりの女性の成長を描く『ごちそうさん』は朝ドラの王道。『あまちゃん』とはまったく異なる作りで、見ていて安心感と安定感があります。杏の薄すぎず、濃すぎない美しい顔立ちは万人に受ける。ドラマの舞台である大阪だけでなく、東京で好評なのも納得できます」
「あまロス」も「ベラ」もはねのけた杏。お腹も胸もいっぱいの秋だ。