「明るい天気オタク」 気象予報士・森田正光の“身上書”
今年は台風が異常に多い。暴風・豪雨に庶民はウンザリだが、異常気象にまんざらでもないのが、テレビに登場するお天気キャスターたちだ。AKBメンバーが多数レギュラーのTBS「ひるおび!」の別コーナーで大活躍している森田正光氏(63)。ユニークな造語でお天気予報を親しみやすくした第一人者だ。
■伊勢湾台風
9歳の時に、伊勢湾台風を体験した。停電になった部屋の中で、兄が自転車のヘッドランプの明かりを家の中で照らすために必死にこいでいた。強烈な光景のため、気象予報士になった遠因のひとつといわれている。
■プラネタリウム
昭和29年進駐軍の引き揚げで名古屋のアメリカ村が廃止。跡地に建設された名古屋科学館に小学校5年から6年にかけて毎週のように通い、日本初の大きなプラネタリウムに憧れた。人工の夜空を眺めながら解説を聞いていると時間があっという間に過ぎる。今の気象予報士の直接のきっかけだった。
■恩師
名古屋市立高蔵小学校5年の担任で故・辻村秀夫先生は初の男性担任で厳しかった。熱血先生で宿題を忘れたときに「家にある」と言うと「すぐに取ってこい」と取りに行かされた。