物置は道具だらけ 照英を釣りキチにした祖父の“ヘラ修行”
あるときは料理番組のアシスタント、あるときは旅番組のリポーターを表情豊かにこなす。照英さん(39)は大学時代に全日本学生選手権と、ひろしま国体のやり投げで準優勝。筋肉ムキムキの体は陸上競技で磨きをかけた。秘蔵の一枚には、祖父との思い出がぎっしり詰まっていた――。
■夏休みは野尻湖へ
「玉網の中に入っているのはコイ。ハヤもいるかな。ボクは小学校の1、2年。ドヤ顔というより、テレ顔してますね。隣にいるのは母方のおじいちゃん。後ろに小さく写っているのが父です。姉とおばあちゃんはいませんが、きっと、母が撮ってくれたんでしょう。
場所は長野県の野尻湖。今はワカサギ釣りで有名なんですが、そこに父が勤めていた三菱銀行の保養所があった。夏休みになると、毎年のように家族で出かけていた思い出の場所です。いつも何泊していたかは覚えてませんが、この桟橋からボートに乗って、おじいちゃんと2人で釣りをしたことはよ~く覚えてます。
今回、この取材を受けることになって<釣りの写真あるかな>と、改めて古いアルバムを探したんです。山ほどあった20冊の中から出てきた釣りの写真は、たったの3枚。これはその中の一枚。