詐欺の疑いも…佐村河内氏が手にした「障害年金」の受給額
曲ばかりか、失ったはずの聴力も“偽装”だった疑いが出てきた。そうなると、佐村河内守(50)は障害年金の詐欺で実刑の可能性もある。
12日深夜、「3年前くらいから言葉が聞き取れるときもあった」と聴力の回復を認める告白をした佐村河内。ゴースト作曲家の新垣隆氏(43)の「最初から耳が聞こえていた」という証言を否定するものだ。いずれにせよ、一部聞き取れたのであれば、「両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの」(高架下の電車の音が聞こえない)という聴覚障害者2級の基準をクリアしない。40センチ以内の会話が聞こえたのなら3級で、つまり、佐村河内は少なくとも3年間は、障害年金を余分に不正受給していたことになる。
今回の佐村河内の告白を受け、障害者手帳を交付する横浜市は事実関係を調査する方針だ。同市の担当者がこう言う。
「障害認定の開始日や期間は、個人情報のため教えられない。ただ、一般論として、聴力は症状が悪化することはあっても、良くなるケースはほとんどありません」
ただし、これまでの佐村河内の行動を見ると、「99年から全聾」という経歴自体も怪しく思えてくる。もし虚偽なら、本当に障害に苦しんでいる人の心を踏みにじる行為だ。