佐村河内氏噴飯会見 「新垣氏訴える」に法律家「勝ち目なし」
■思惑が全て裏目に出た
弁護士の長谷川裕雅氏が言う。
「事実を摘示して、社会的信用を低下させるのが名誉毀損ですが、免責事項があって、目的が公益にかなっていて、摘示した事実が真実であると信じる相当な理由があるケースです。佐村河内氏の曲がソチ五輪で高橋大輔選手の演技に使われたことなどを考えれば、新垣氏の告発は公益性がある。そのうえで佐村河内氏の主張ですが、新垣氏が<やめましょう>と何度言ったかが、佐村河内氏の名誉毀損の焦点にはなりえません。全聾か否かについても、新垣さんは<聞こえないということを感じたことは一度もありません><聞こえていたと思います>という主観的な表現を使っていて、佐村河内氏の耳が聞こえると断定したわけではない。実際、全聾ではなく、障害者手帳は返納したわけですから、佐村河内氏が訴えても厳しい裁判になると思います」
世間も「同感!」ではないか。世間が呆れたのはゴーストがいたことで、「全聾だと思ったら、少しは聞こえた」ことに怒っているのではない。タイミングといい中身といい、佐村河内氏にとっては全てが裏目に出た記者会見ではなかったか。