「男はつらいよ」佐藤蛾次郎が銀座で振る舞う「寅さんカレー」
店にはその際に使ったトーチ、また源吉が着ていた半纏(はんてん)など映画で使用された小道具が置かれている。
「昔は店じゃ映画の話はほとんどしなかったけど、今は人間が円くなって、聞かれたら何でも話してるよ。時には半纏着て記念写真撮ったりして、お客さんに喜ばれてる。しかし、ウチのホームページを見て訪ねてきたのに、オレの顔を見るなり、“アッ、ホンモノだ!”ってビックリするお客さんがいるのにはまいっちゃうよ、ハハハ」
寅さんシリーズが幕を下ろして18年になる。
「去年は隣の博品館劇場で新派の菅原謙次さんの17回忌の舞台に出て、あとは『科捜研の女』(テレビ朝日系)なんかのドラマがポツポツあった。以前は仕事で店に出られないことが多かったけど、このごろは店に顔を出す機会が多い。毎日、愉快に過ごしてるわ」