池井戸ドラマ初主演 織田裕二が語る「株価暴落」への意気込み
劇中では2500億円の債権放棄や1億5000万円の追加融資だとか、日常では使わない単位や単語がたくさん出てきます。誰でもすんなりその世界に入っていけるというドラマではないかもしれません。でも、それでもいいのかなって。地上波民放のドラマとは異なり、間合いもしっかり取ります。ここ最近、分かりやすさを第一に追求し、間を取らずにせりふを積み重ねる芝居をしがちだったんですが、今回、芝居を始めて間もないころを思い出しました。ただ教育番組とは違うので、エンターテインメントとしてやるべきことはやる。やっぱり、面白くなければダメですから。
――「俳優・織田裕二」の新境地ですね。
これまでプレーヤー的な役柄が多かった中で、コーチのような役柄は新鮮。新しい扉を開けてもらいました。でも毎回、こういう役をしていたら、あっという間に僕は老けてしまう。板東という男は相手の気持ちや立場も考え、我慢に我慢を重ねた上で、これだけは伝えるっていうことを話す。そして、中間管理職。言いたいことをすぐ言えちゃえば楽なんですが、我慢ばかりするから撮影中の目の疲労感はものすごかった。どのドラマより酷使したかも…。
思わず、「キターーーッ」と叫びたくなるほどの自信作に仕上がったようだ。