乱高下視聴率に楔 「花燃ゆ」盛り上げる“女囚”井川遥の色香
生涯独身だった松陰の最初で最後の“獄中の恋”――。その舞台となる「野山獄」のセットもこの日、取材陣に公開された。当時の資料は残っているものの、ごく簡単な記述のみ。各囚人にあてがわれた広さ3畳の部屋は計12部屋あり、廊下の壁に“竹あらい”という竹の柵が施されていたことぐらいだという。再現したセットは資料不足を逆手に取り、大胆にアレンジ。竹の柵を中庭の天井にドーンと採用したという。
「(史実とは異なるので)嘘っちゃ嘘なんですが、自由と閉塞感の両方をイメージすることに重きをおきました。幽閉の身ではあっても心の中では“自由さ”を感じていたであろう囚人たち。それが視覚で分かるよう中庭の天井に竹の柵を設置し、上から光が差し込むようにした。格子目の影も雰囲気がよく、籠の中にいながらも自由な感じに仕上がった。今までになかった表現だろうし、自信作です」(美術担当の岡島太郎チーフディレクター)
NHKの籾井会長も視聴率に気を揉む大河ドラマ。久子の年齢は実際には松陰より一回り年上だったというが、女囚・井川の魅力は史実を凌駕するかも!?