首相の資質か、政治センスか…やることなすこと「全てが駄目駄目」に国民の嘆息

就任以来、解散の時期、非公認への2000万円配布に始まり、今度の物価高対策の空砲まで、なぜ、かくも失態が続くのか。周囲も遠巻きにする孤独な宰相にもはや、上がり目はないだろう。庶民の暮らしは置き去りにされ、世界の激流にのみ込まれていく前に重大な決断が必要だ。
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「参院予算委員会の審議中に迷惑、心配をかけて申し訳なく思う」
石破首相が27日国会で、またしても陳謝した。1期生に10万円ずつ配った商品券問題ではない。首相の不用意な発言をめぐって、政権が混乱したからだ。「強力な物価高対策」の一件である。
石破と公明党の斉藤代表が、25日に首相官邸で昼食をとりながら会談。その直後に、斉藤が「石破首相から強力な物価高対策を打ち出す考えを伝えられた」と明かし、「来年度予算案の成立後、間をおかずに、という趣旨だと理解した」とまで踏み込んだのだ。高騰するコメやガソリン価格の抑制が柱になるということで、補正予算案の追加編成を思わせる。内閣支持率が急落する中、夏の参院選向けの経済対策を意識したものだと受け止められた。
ところが、だ。
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